塗り壁は呼吸している話

塗り壁は呼吸している話
季節が変わるたびに、「今日は空気が気持ちいいな」と感じる日があります。
 
窓を開けた風が心地よい日もあれば、雨の日なのに室内は思ったよりさらっとしている日もある。
そんな小さな心地よさは、目には見えません。
けれど、実は壁が少しだけ手伝ってくれているのかもしれません。
BLANCOで採用している室内の塗り壁には、湿気を吸ったり放出したりする性質があります。
湿度が高い日は余分な湿気を受け止め、乾燥する季節には少しずつ戻してくれる。
まるで家そのものが、季節に合わせてゆっくり呼吸しているようです。
もちろん、壁だけで室内環境のすべてが決まるわけではありません。
断熱や気密、計画的な換気など、住まい全体のバランスがあってこそ、その心地よさは生まれます。
それでも、毎日暮らしていると違いは少しずつ感じられます。
梅雨でも空気が重たくなりすぎないこと。
冬に暖房をつけ続けても乾燥が気になりにくいこと。
壁紙ではなく、自然素材だからこそ生まれる、やさしい空気感があります。
塗り壁は年月とともに少しずつ表情を変えていきます。
光の当たり方で陰影が生まれ、小さな傷さえも味わいになっていく。
新品の美しさを保つためではなく、暮らした時間を受け止めながら、美しく育っていく素材です。
家は、家具やインテリアだけで心地よさが決まるものではありません。
空気や湿度、光のやわらかさ。
毎日は意識しないけれど、確かに感じているものがあります。
そんな見えない心地よさを、静かに支え続けてくれています。
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